身辺整理

迫りくる老い、衰え、貧困、孤独死を受け入れていくための準備

ビジネスバッグを買った

COVID-19による出社制限も収まりつつあり、週に1~2回の出社が定着してきた。そうなると背広を何着も準備する必要がなくなるので、1着にそれなりの金額をかけることができるようになった。毎日出社していた頃はどうしても吊るしの安い服を着るしか選択肢がなかった。上司や先輩社員は背広にいい物を仕立てることを勧めていたが、当時の自分にはそんなことができる財布の余裕はなかったし、きちんとメンテナンスできる気もしなかった。背広はあくまで作業服なので、安い物を使いつぶすことを主軸にしていた。

さて、それなりの背広を一着仕立ててみたところなかなか快適だったが、ここで新たな問題が発生する。それまで通勤にはリュックを使用していたが、リュックをからうことは背広にダメージを与えることが分かっている。せっかく仕立てたのに早々にダメにしてはもったいない。吊るしの背広ならともかく。ということで、この機にいい鞄を買うことにした。

本革の鞄がいいかとかいろいろ探してみたが、最終的には丸ノ内のサラリーマンがこぞって買っていることでおなじみのフェリージを自分も買うことにした。フェリージはナイロン製の鞄に定評があるイタリアのブランドだが、どうやらイタリアよりも日本でよく売れているらしい。ダニエル&ボブやオロビアンコなど、そういうブランドは多いらしい。

本革を使いこなせるだろうか、メンテナンスできるだろうかとか考え始めると、ナイロンの取り回しが便利すぎる。雨の日にもタフに使えることは間違いないし、荷物を詰め込んで使い込みがちの自分には結構ありがたい存在に見えた。

デザインでも悩んだが、今回は1772/1/DSというモデルを購入した。ほかのモデルよりも大きめで、中に仕切りがないことが決め手となった。中に仕切りがあるのは便利そうな感じもするが、弁当箱も入らないし使い勝手は良くないと推測した。フェリージにはトートバッグもあったが、まあいい年をした社会人がレザートートで通勤するよりはビジネスバッグを持ち歩くのが適しているだろうという判断。レザートートは休日のおじさんが持ち歩くにはいいのかもしれない。

色合いはアズーロ・エ・マローネも素敵だと思うが、あまりに多くの人が持ち歩いている色合わせなので別の色にした。

さて、リュックに変えてこれを使い始めたが思ったよりモノは入らない。PCと折り畳み傘と本と手帳を入れたらもう限界である。ビジネスバッグの形状の限界かもしれない。とはいえ、持っていることで自分の価値が+1くらいされるような気持ちがするので、自分としては大変満足している。

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